2023.1.9

年が明け、色々とわかってきたことがありますので、お久しぶりに投稿します。


近年の不況を受けて、どんどんと生きづらい世界になってきています。それは仕事でも変わらず、様々な制限や、目標が掲げられています。


お仕事が3年目になるにつれて、やはり彫刻制作とは違う点が次第に見つかりつつあります。だからといって、双方に不満があるわけではなく、お互いの付き合い方がわかってきた次第です。


お仕事では、お客様が求める品質、他の方々との協力、時間的な効率を求められるようになります。

でも、彫刻制作はその真逆。

いかに鑑賞者(お客様)を圧倒し、裏切るか。
いかにブレずに、人の言うことを鵜呑みにしないか。
いかに手間をかけるか

 
種類としてはものづくりで、方法も溶接で、技術的には大変良い相互作用も多々ありますけど、制作者と彫刻家としての考え方は、まるっきり真逆だと感じます。


作品は決して商品ではなく、制作者の表現だったり、意思だったりも必要なく、


いかに作品自身が、制作者の手を離れて、この世界に自立できるか。


これを目指すために、魂を削って作品を作るのですね。

 
自分のペースでやろうなんて、そんなことはできない、
 
作品の都合に、いかに制作者が合わせられるか。


だからやっぱり、お仕事の製品のように、1あるものを10〜100にするのと、

0から1をつくるのとでは、方向が違うのだと。

一緒くたにまとめるのではなく、刺激を受け合う関係であると思うと、ようやく作品が応えてくれたような気がします。